「発達障がい」とは、どういったものなのでしょうか?
まず、一般的に言われている「発達障がい」とは、どういったものなのでしょうか?
分類は専門家や専門書によって若干異なる場合がありますが、概ね下記の通りです。
- 注意力に欠け、落ち着きがなく、時に衝動的な行動をとる「注意欠陥・多動性障害(ADHD)」
- 社会性(対人スキル)に欠ける「広汎性発達障害(PDD)」
※これには、「自閉症」「高機能自閉症(HFPDD)」「自閉症スペクトラム障害(ASD)」「アスペルガー症候群(AS)」などが含まれる - 読む、書く、計算するなどの能力のうち、ある特定の学習能力の習得に困難を伴う「学習障害(LD)」
- 知的能力に遅れがある「知的障害(精神発達遅延)」
- 運動や手先の器用さが劣る「発達性協調運動障害」
実際にはこのように簡単に分類することはできません。なぜなら、子ども達の多くは様々な特徴(障がい)を複合的に持っている場合が多いからです。
例えば、高機能自閉症でありながら、ADHDの傾向が見られるといった具合です。
また、「発達障がい」が原因で二次障害としての「学習障がい」が出てしまうケースもあります。例えば、ADHD傾向の子どもは授業においてもなかなか集中できないため、結果として「学習障がい」が出てしまうということです。
そして、これらの「発達障がい」によって「いじめ」が起こり、結果として「学校には行かない」という選択肢を選ばざるを得なくなります。